出口を見なければならない日銀の異次元緩和政策

現在の日本経済は、2013年以降、景気の回復が続いています。ただしこの回復は、政府のアベノミクス政策と日本銀行による金融緩和・量的緩和政策によるところが大きいのです。日銀が国債を買い入れ続けてくれているからこそ景気が保たれており、これは「異次元緩和」とすら呼ばれる大規模な政策なのです。
さてこの政策はいつまで続くのでしょうか。今、金融緩和を解除できる状況にはありません。実際に解除をしなくとも、解除を匂わせる発言をしただけで市場は混乱することでしょう。
とはいえ、日銀がこのまま国債を買い入れ続ければ、収支はもうすぐ赤字になりかねません。日銀は国債を、額面を上回る価格で購入しています。短期国債は利息の収入がない上にマイナス利回りなので、損失だけが計上されます。更に、その国債を買い入れるための日銀当座預金の大半には、マイナス金利部分を除いてプラス0.1%の利息を支払っています。
このままだと日銀の国債損益がマイナスとなってしまいます。国債買い入れはいずれ縮小・減額せざるを得なくなるでしょう。